ベランダのタイルの隙間から雑草が生える。
これが結構タフな奴らで、凄まじい生命力を持っていて、
ほっとくと軽いブッシュになる。
なもんで、難儀にならないうちにと、
朝っぱらから草むしりをしてたら、引っこ抜いた雑草と一緒に
みみずがでてきた。
確認するけど、ここはビルの4F。
タイル張りのベランダ。
ついでにいうと東京・渋谷。
去年、部屋の中に蜻蛉がいたのに比べたら、
さほどびっくりはしなかったがしかし、
やっぱり不可思議なことが起こるなぁ、
生命の神秘だなぁなんて思いながら、
こんなタイルの隙間よりはいいだろうと、
手塩にかけて育てているアボカドの植木に放してやった。
しばらく見てると、アボカドの植木の根本をツンツンしたり、
土の上を這ったりするも、なかなか土に潜ってくれない。
どうやって、みみずが土に潜るのかがめちゃめちゃ気になったけども、
日が高くなり、直射日光が肌を刺し、暑くなってきたので、
残りの草を適当にむしって、ささっと退散。
クーラーの効いた部屋で、納豆パスタなんか作って食べて、ぐてーっと食休みしてたら、
あ!そういえば、みみず!と思いだし、ベランダへ見に行けば、
干からびたみみずがタイルの上にいた。
あのタイルの隙間がよかったんでしょう、
アボカドの植木からダイブして、隙間に辿り着く前に
太陽の日差しに刺され、息絶えていました。
みみずに勝手な自分の主観を押し付けてたせいだ…と猛反省した。
肥料たっぷりで、いつもお水もたくさんだし、絶対ベランダの隙間なんつー過酷な環境と比べたら天国だろう!と思ったけど、そりゃ私の勝手な価値観で、みみずには大きなお世話だったんだろうなぁ。ごめんよーごめんよーごめんよー
生きる場所なんて自分で決めるもんなんだな。
干からびたみみずは、アボカドの植木に埋めた。