自分の中に積み重ねてきた時間を
最近やけに感じる。
(たいした人生ぢゃないんだけどね。)
そういえばちょうど去年の時分、
写真家の 新垣尚香と共に
写真展してたんだっけ?
…なんてコトを思い出した。
まだ1年しか経ってないんだな。
毎日、ヘビー級パンチを
スローで見切ってる感じなもんで、
時間の流れがよくわんないや。
でも、
「根はからまり歩き、寿はおどる」
そんな1年だったこと気づかされる。
これ、ナイスな写真展タイトルだったなぁ、尚香。
幾度となくなにかに絡まり、
足をとられながらも、
おどり続けた1年だったよ。
…そして君と同じ時を過ごすようになって1年。
少しづつ重ねて来た時間は
まだきっと1週間分にも満たないけど、
その1分1秒が、
鮮烈で色濃く温かい。
永遠を願うだけの
優しくも儚い体温。
これから重ねられる君との時間は
藻掻いてはならぬ苦しみと
溢れる優しさと
そして溢れおちた優しさの分だけ
未来を期待してしまう
笑顔ですべてを
受け止めれますように
…なんてことを心にしながら、
去年かいた詩を読み返し、少しノスタルジック。
アトリエに吹き抜ける風が心地いい。
「ガジュマル」
それは
人知れず宿るという
芽吹いた命は
水を欲し、土を欲し
必死で生きようと
根を伸ばす
それは
生きるため他を絞殺するという
限りある水を求め
動かぬ土を求め
誰よりも慈悲深く殺して
他の分まで力強く根を張る
それは
大きく強く佇むという
この突き抜けに青い空に負けじと
深く広げた根よりも
更に大きく堂々と
そして
ここだよっと優しく微笑む
それは
人の心を宿すという
人と共に生きようと
想いを伝えにやってくる
魚の目を好み
屁を嫌い
繰り返される人の過ちを
優しくうそぶきながら、
希望を捨てず
絶えず問いかける
それは
幸せを運ぶという
新しく生まれ育つ命を
鳥に運ばせ
強く生きろと
願いを
想いを
希望を
未来を
幸せを
南風に身を揺らし唄う
それもまた
死ぬという
虫に喰われ
嵐に折れ
雨に朽ち
人に切られ
戦火に燃え
命が尽き
亡き身体に歌声も枯れる
それでも
平和の唄を届けようと
この島の土となり
他を育む大地の祈りとなる
それは
人知れず芽吹く命に宿るという
人に
島に
国に
星に