父が勧めてくれた本をば。
読んでいて、まさか父は、この本の世界、
お笑いの世界と、私がいるダンスの世界を
重ねて読んでいたんではなかろうか?
…と変に勘ぐってしまった。
実際、私もついつい
ダンスの世界と重ねて読んでしまい、
お笑いの世界の土壌の豊かさに嫉妬してたし。
社会を学ぶにしたがって、
ダンスの世界は、まだまだ趣味的な要素が多くて、
お笑いのそれと比べてしまえば全てが陳腐なものでしょう。
それは、
プロとしてトップを走る人間の
社会的影響力の雲泥の差を見れば
泣きたくなるほど分かる。
だから、ダンスの世界に、残念ながら現状、
1発あてれば!売れれば!
な〜んていうダンサードリームもなければ、
努力しても報われない、
なんていう非条理な現実の厳しさもないわけで。
それに多分早くに気付けた
(というか強烈な出会いによって気付かされた)から、
意外と私は建設的な生き方してると思うんだよな。
もっともっぽい周りのいうことを
ガン無視してるのは確信犯だけど、
言うほど向こう見ずでもないと思うよ。
だから安心せい、父よ。っつてね。
そりゃもちろん、
まともな仕事とか家庭とかが軸としてあって、
その傍踊りがあるという、
父が知り得る多くの人がそうしているようなものではないだろうけども、
取るに足りないダンサーとしてのプライドを持ちつつ、
社会と関わりながらの生き方は
とりあえず今んとここんな感じしかしらない。
そして私は今年、物語の主人公が芸人をやめる年齢になる。
賛否両論あるようですが、
「火花」又吉直樹著 面白い本でした!^^